BIM3次元モデルに資産情報を蓄積し、ファシリティ マネジメントを強化する。

例えば、オフィスビルの建築の場合、その寿命を60年と想定したとき、建設にかかるコストはライフサイクル全体のわずか25%にすぎません。残りの75%は、竣工後の維持・管理で発生します。そのため、コストの面から考えると、ライフサイクルコストでプロジェクトを捉える必要があります。

建築の3次元データベースであるBIMを活用することで、このライフサイクルコストを設計の段階から考慮することができます。

BIM3次元モデルに資産情報を蓄積する

BIM3次元モデルをそのままデータベースとして活用するファシリティ マネジメントシステムの構築が始まっています。

竣工後にBIM3次元モデルを使って適切にメンテナンスすれば、建物のカルテとして有益な効果を発揮します。BIM3次元モデルには、ファシリティ マネジメントの基本情報となる、部屋・ゾーン、設備機器、什器などの資産情報が蓄積されています。この情報を活かすことによって効率的な維持・管理を実現することができます。

管理の例を想定してみましょう。ある設備機器、例えば天井カセットが不意に壊れてしまいました。調査したところ製造上のミスが発見されました。「いったいこのビルにはこの設備機器と同型のものが、いくつ、どこに配置されているのだろうか?」と誰でも思うでしょう。こんなときオートデスクのBIM専用ソフトウェアAutodesk Revit Architectureで資産情報をきちんと管理していればたちどころに状況を把握することができます。

家具を管理する場合、どういった情報を管理する必要があるでしょうか?メーカー名、製造年月日、購買先、問い合わせ先などの様々な情報を管理しなければなりません。管理の目的に応じて自由に持たせることができるという点は、維持管理にとって大変重要です。 Autodesk Revit Architectureにはこの様々な情報を付加して管理することができます。

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