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vol.1 お施主さんの厳しい要求にどう答えるか
最近の建築業界は、建築基準法の改正による建築確認申請の厳格化や、お施主さんからの要求の高度化、そして提案競争のスピードアップ化などで、以前より業務の質、量ともに高まっています。中小の建築設計事務所や地方の建設会社にとって、この厳しい競争を勝ち抜くためには、一体、どうしたらいいのでしょうか。
特に中小の建築設計事務所や建設会社だと、マンパワーも限られているので、体力勝負だけだと息切れしてしまいそうですね。そこで、提案したいのが「ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)」の導入です。機械でもできる単純作業はできるだけコンピューターに任せて自動化しようというわけです。例えば、平面図、立面図、断面図の整合性をとったり、面積や数量を集計したり、パースを描いたりすることです。これらの作業はBIMが最も得意なことなのです。
賃貸収入を期待するオフィスビルのお施主さんは、毎年の家賃収入がどれだけあるかに非常に関心があります。こんなお施主さんの場合には、初期の計画を始めた段階から、建物全体の床面積や、専用部と共用部に分けた面積、再開発型のビルなどではそれぞれのテナントごとの面積などを高い精度で求められます。
2次元CADや表計算ソフトを使って手作業で図面から専用部、共用部の面積を拾っていくと大変な作業ですが、Revitだと斜線制限や建物のシルエットのデザインを行うのと同時に、Revitの中で面積集計をリアルタイムで行ってくれるのです。その手順をご紹介しましょう。
Revitによる面積自動集計の方法
1. レンタブル比を常に考えながら設計をしないといけない
2. 図面だけではお施主様には理解してもらえない
3. 1つの絵だけでは建物全体を伝えることができない