BIMをもっと知りたい
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BIMに関する様々な情報を集めました。
vol.4 設計変更のコストをどう計算するか
初めの設計案から、お施主さんのイメージに沿って設計変更を繰り返していき、いざ、最後に工事の見積もりをはじいてみると、とっくに予算をオーバーしていたということは、よくある話です。お施主さんの「夢」を大切にしながら、予算という「現実」を管理するために、「BIM(ビルディング インフォメーション モデリング)」は大いに役立ちます。
建築をビジネスとして行っていく上では、利益を確保することが重要なのは言うまでもありません。お施主さんに対して出す坪単価ベースの見積もりとともに、建物の構造や材質、各部材のグレードに対応して詳細なコストを積み上げた自社用の実行予算も、リアルタイムで把握しておくことも必要です。
BIM対応の3次元CAD「Autodesk Revit Architecture」を使って設計変更時のコストをリアルタイムに把握する方法をご紹介しましょう。
Revitには表計算ソフトのような機能が付いていて、設計中の建物の3次元モデルに連動して見積もりの内訳書を自動的に作れる機能が付いています。自社の単価に合わせて簡単なカスタマイズを行うことにより、床面積の集計表に坪単価をかけた「概算見積もり」はもちろん、躯体や内外装、設備などの内訳に基づいた精度の高い見積もりも出すことができます。
設計変更を行うたびに、お施主さんにも最新版の見積書を渡すことができるので「この部屋を追加すると、176万5000円高くなりますね」と、お施主さんの夢を実現するための追加コストがすぐにわかります。
Revitによる工事費集計の方法
1. 設計変更によって工費がどれだけアップしたのかがわからない
2. 利益を確保できるギリギリの値引きラインがわからない
3. 工費アップの根拠をお施主さんに説明できない