vol.5 完成後の"疑似クレーム"をなくしたい

建物が設計図通りの寸法、材質、色で建物が出来上がったにもかかわらず、いざ工事が終わって引き渡しとなった段階でよく出てくるのが"疑似クレーム"です。

「こんなところに梁が出ているとは知らなかった」
「壁紙と床、ドアの色がちぐはぐだ」
「窓が大きすぎて家具が置けない」など、予想もつかない不満が引き渡し後に発生します。

このようなトラブルを防ぐためにも、「BIM(ビルディング インフォメーション モデリング)」の導入は効果的です。BIM対応の建築用3次元CAD「Autodesk Revit Architecture」(以下、Revit)による"疑似クレーム防止策"をご紹介しましょう。

駐車場のクルマの出し入れがしにくい
Revitなら動きを考慮した干渉チェックができる!

Revitを使って設計すると、建物や敷地の立体形状がホンモノさながらに再現されます。駐車場に出入りするクルマの軌跡も、3次元空間に時間軸を入れた4次元シミュレーションで再現できます。

そのため、駐車場に出入りする際に道路上の電柱や門扉などに接触しないかという平面的な検討だけでなく、クルマが道路と駐車場の間の高低差を通過する際に駐車場の屋根に接触しないかも、立体的に確認することができるのです。

同様に、家具を完成した建物の中に運び込むとき、家具を傾けたり、向きを変えたりしながら、梁や段差、廊下の曲がり部などが通れるかを事前にシミュレーションすることができます。

Revitによる4次元干渉チェックの方法

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